お父さんと私

「お前は可愛いなぁ

本当可愛い。幸せになってくれよ」  

 

 

 

 

私が小さい時に言ってくれた

父の言葉が未だに忘れられないのだ。

 

「ママね、パパとお別れすることにしたの」

 

「家族じゃないってことじゃないよ。

別居ってことだよ。」

 

母親の嘘はすぐ分かった。

 

「パパ…」

 

父親は私のことを無視した。

 

次の日私と母さんは違う家に移った。

 

 

母さんと別れて…それから。

「パパの家に忘れ物したから家入るね」

とLINEし鍵で父の家に入った。

 

女性用下着が干してあった。

 

すぐ父は私の携帯を鳴らした。

 

「父さん…」

 

父親はすぐ彼女を作った。

 

それが発覚した。

 

父さんはその人と付き合うために別れたの?

 

母さんと父さんが別れて

私は友達に言われてるのに。

 

その時私は携帯を床にぶん投げた。

 

怒りがこみ上げてきた。

 

とりあえず父にはLINEで

 

「察したわ」

 

とだけ送った。

 

 

 

そしていつからかその彼女さんと父さんは

同棲をすることになった。

 

私が遊びに行っていい?と誘う時が多かった。

 

忘れられたら、本当の父親じゃない気がした。

 

その時も父親の家には彼女さんがいた。

 

「こんにちわ。ヒビちゃん」

 

すごく憎んでる。

 

「こんにちわわわわ〜!!」

 

笑顔を振りまくしかなくなった。

 

父は私よりこの女をとったんだ。

この女とセックスをしてるんだ。

この女と第2の人生を歩もうとしてるんだ。

 

父親が死んではやくこの三階建ての家が私のモノになればいいなぁって思っていた。(なるかは本当にわからない)

 

そんな関係が3年続いたのだ。

 

父からご飯に誘われた。

 

「なに?話って」

 

「いや、あいつと別れることにしたんだ。」

 

私は時間が止まったような気がした。

 

父は悲しそうに笑った顔でこう言った。

 

「俺はヒビが大事なんだ。

あいつは俺と結婚して子供を産みたかったらしいんだよ。でも俺にはもうヒビという娘がいる。だからごめんってなって別れたんだよ」

 

私は父の言葉に困惑した。

 

「…本当に言ってるの…?」

 

「本当だよ。ごめんな。

今まで。寂しかったよな。」

 

私はゆっくりと手を見つめた。

「そっかぁ…別れちゃったかぁ…」

手のひらに大粒の涙が出た。

 

私は父さんに幸せになって欲しかった。

 

3年続いて彼女さんとはすごく仲良くなっていってた。お年玉くれたり、誕生日プレゼントをくれたり一緒にお菓子を作ったりした。

 

心を開いていたのだ。

 

父さんと彼女さんが別れたのは

私のせいだと言われた感じがした。

 

「私は…父さんに幸せに…幸せになってほしかった…私なんてどうでもよかった…私なんて…知らんぷりしてくれてよかったんだよ…」

 

私は飲食店で思いっきり、静かに、

手のひらに涙を貯めて泣いた。

 

ゆっくり、嗚咽をした。

 

父さん…

私がいなかったら人生変わってただろうね…

彼女さん…

父さんに幸せにしてほしかったよね…

 

ごめんね。

本当に…ごめんなさい……。

 

ゆっくり私は横浜駅から家まで歩いて泣きながら帰ったのであった。

 

 

おわり。

嫌いなおじいちゃん

私はおじいちゃんが嫌いだ。

母親のお父さんは借金残してどっかいった。

父親のお父さんはサイコパス野郎なのだ。

 

正直母親のお父さんは名前も知らないぐらいどうでもいいのだ。

 

問題は父親の方のおじいちゃんだ。

 

昔私の描いた絵を見て

「これは人間の描いた絵じゃないな」

って言いました。

 

その時からおじいちゃんの頭のおかしさは

数々出てきました。

 

庭にAVをぶら下げてカラス避けにしたり

 

Hの発音を“えっち“と発音したり

 

春画を私に見せてきたり

 

14畳の部屋に16畳用のエアコンを無理して買ったり

 

彼氏出来たっておばあちゃんから

聞いたらしく言った言葉が

「セックスはしたのか?」

だったし。。。

 

 

 

私はおじいちゃんが嫌いだ!!!!

ODする前の私2

にょんちゃんが死んじゃって

全てが終わった感じがした。

 

「あーあ…」

 

はぁ…とため息しか出ない。

 

 

そんな調子で学校を行った。

 

みんなからは何も話しかけらなかった。

 

つらいねって声掛けてほしかったのが本音。

 

 

当時私は学校の課題に押し潰されていた。

 

「課題もう諦めようかな…」

 

「はぁ?何もしてないじゃん。」

 

「え…」

 

友人に言われた言葉がグサッて来た。

 

「俺お前が遊んでるところしか見たことねぇよ。それで課題諦めようかなとかふざけんなよ。みんなもう課題終わってんだよ。お前どこまで終わらせたの?」

 

 

友人に言われた言葉に私はド正論だなと思った。だが、その反面「(私の単位なんだしお前には関係ないだろ)」というのが本音。

そんなことが言えるわけなく私は家に帰った。

 

引き出しを開けたら溜め込んだ薬が入っていた。

 

「あっ…」

 

と思いあることを思いついた。

 

「死んじゃえばもうこの幻聴とも幻覚とも課題ともサヨナラできるんだ…」

 

 

私は母親の部屋に急いで

薬を漁った。

 

 

「あった…」

 

薬局から貰ってきたばっかだったから

いっぱいあったのがダメだったのかもしれない。

 

だが当時の私からすると嬉しくて嬉しくて

仕方がなかった。

 

プチプチと薬がを出してる間に

Twitterで遺書を書いた。

 

 

 

そして書いた内容が前も紹介したこれです。

 


身体がボロボロになっていくのはちゃんと生きてるって思えて幸せだった。何故自傷なんてするのか。よく聞かれた質問だ。私の場合心に受けたダメージはよく分からないけど身体に受けたダメージってわかりやすいから。なのである。顔がしわだらけで死ぬより若いうちに死んでいたい。欲を言えば髪が長くて細くて肌白で二重でってもっとこの身体にお金を使ってから死にたかった。好きだと愛してくれた人には申し訳ないしママにはたくさん愛情をくれた。パパにはたくさんお金を使わせた。おばあちゃんにはいろんなところにつれてってくれた。宮崎行きたかった。前回もODで死ねなかったし今回もまた同じ道に歩むかもしれない。世界がこんなに私に冷たいなんて思いもしなかった。好きだったアニメも好きだったロリィタも好きだった君ともお別れです。いろんな人に迷惑をかけていろんな人に愛されたけどこれが最後かも知れません。最後ぐらい誰かの温もりの中で。

 

 

 

当時は誰かに見て欲しくてTwitterに書いたんですけど今思ったらすげぇかまちょですね。 

 

 

でも当時は本当余裕がなくて、

それを見たさっきの友人が駆けつけてくれました。

 

「あと少しでつくから!!飲むなよ!」

 

私はそれに逆らって飲んだ。

 

そしたらすぐ友人が家上がってきて(鍵かけるのを忘れた様子)すぐ私の髪の毛を引っ張って顔を上に向けさせて「すぐ吐け」って言って手を私の口に突っ込んできた。

 

「おえっ…」

 

「吐けよ!!」

 

「救急車呼ぶ」

 

「住所教えろ!!」

 

 

私は友人がこわくて

何も言えなかった…。

 

 

そしたら机の上に置いてあった書類に

住所が書いてあったからそれを見て救急車を呼んだ。

 

「すいません…救急で…はい…薬をいっぱい飲んでしまって…はい…住所は…」

 

私はそれを聞きながらぐったりしていた。

 

 

気持ちがふわふわとしてきた。

 

 

 

バタンッッ!!!!

 

 

「ヒビ!!!!!」

 

 

そこから記憶が無い。

 

 

気づいたら病院で鼻に管を入れられて

胃洗浄をされてすごく辛かった。

 

 

そしてこう思った。

 

 

「もう二度とODしねぇ……」

 

 

ODする前の私終わり

ODする前の私1

神奈川県横浜市に雪が降った。

1月22日の事だった。

 

痩せこけて顔がボロボロの猫がうちの前にいた。

 

「え…この子なんだ…?」

 

とりあえず野良っぽいのでうちの中に入れて

ご飯を入れた。この雪の中にほって置いたら死んじゃうとおもったのだ。

 

ガリガリでご飯をあげるとガッツついた。

 

「かわいいなぁ」

 

茶トラの猫ちゃんだった。

 

うちに元からいた(にゅーちゃん)猫は興味津々だった。

 

猫の臭いがきつかったのでお風呂に入れてあげてちゃんと乾かしてあげてゲージに入れてヒーターに当てさせた。(ちゃんと水をゲージに入れて)

 

「何この猫!」

 

母さんだ。

 

「雪の中で拾っちゃって…可愛そうだったから…」

 

「そうだねぇ…でも本当この雪の中追い出すと死んじゃうよね…」

 

そしたら母さんは猫缶詰を持ってきて

食べさせてやってた。

 

「でも病院連れてかないと」

 

エイズとかだったらにゅーちゃんにもかかっちゃうよ。次の休みの日連れていこうか」

 

「ありがとうううぅ…」

 

 

そして病院。

 

エイズですね」

 

「あぁ…やっぱり…」

 

「あと栄養失調だね。飼うってなったら市が1週間なら病院代出してくれるんだよね。どうする?飼います?」

 

私はすごく険しい顔して母さんの顔みた

 

「…わかりました。飼います」

 

私はうれしかった。

一つの命が救った気がした。

 

 

「名前どうします?」

 

「うーん…」

 

「1代目猫がにゃーちゃんで今いる猫がにゅーちゃんだから、にょーちゃんでいいんじゃない?」

 

「嫌だよ!wwおしっこちゃんじゃん!w」

 

「じゃあにょんちゃんで」

 

「おいいいいいいいいいいい」

 

にょんちゃんのいない一瞬間ははやくて

すぐ迎えに行った。嬉しくて嬉しくて。

うちに引き取れるのが嬉しくて

走って動物病院へ迎えに行った。

 

「点滴打ってたんだよね

つらかったね…」

 

とお医者さまが言う。

 

「がんばったね。にょんちゃん」

 

初めて飼った猫ゲージでうちに持って帰った。

 

「にょんちゃん、今日からちゃんと家族になるんだよ〜!嬉しいね〜!!」

 

あったかい床暖房の上でゆっくり眠ってる。

 

次の日ご飯を食べなくなった。

 

「あれ…食べないの…?ウェットご飯やで…」

 

にょんちゃんがぐったりし始めた。

にゅーちゃんは横で寝始めた。

 

2人そんな仲良くなかったのに。

 

にゅーちゃんがにょんちゃんの

頭を毛繕いしていた。

 

「かわいいなぁ」

 

ずっとにょんちゃんは動かずにぐったりしていた。母さんが病院に連れて行ってもご飯は食べなかった。

 

「(死んじゃうのかな…)」

 

「にょんちゃん…」

 

「もう大丈夫だよ」

 

「ごめんね。」

 

「つらいよね」

 

「大事な家族だからね」

 

そう言ったらにょんちゃんは急に苦しみ出した

 

「ママ!!ママ!!ねぇ!!」

 

そしたらにょんちゃんはガタッと

力が抜けた…。

 

「にょんちゃん…?にょんちゃ…ん…?

にょんちゃん!にょんちゃん!!!」

 

母さんは私を止めた。

 

「にょんちゃん…。」

 

私は声にならない声で叫んだ。

 

 

 

 

 

「ッッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

 

 

 

 

 

そのあと私はインスタライブを開いた。

 

誰かに言いたくて。

この辛さをわかって欲しくて。

 

「にょんちゃんが死にました…」

 

みんな驚いていた。

コメントなんて来なかった。

 

ただ私が泣いて配信するだけの

ただの見てて辛くなる配信をしてしまった。

 

「ごめんなさい…ごめんなさい…」

 

コメントが来た。

 

「にょんちゃんは幸せだったと思うよ。

外で寒い中死んじゃう猫ちゃんとかいるんだし

にょんちゃんは名前もつけてもらって

暖かい家の中で家族って存在に見守られて

死んじゃって幸せだったと思うよ。」

 

私はこのコメントをみて

大泣きをした。

 

幸せだったかな…

ごめんね…

幸せだったならよかったよ…

ありがとう…

 

私はゆっくりにょんちゃんの死体を撫でた。

 

その次の日か明後日

そして火葬をした。

 

骨になったにょんちゃんはうちの玄関に置いて私たち家族を見守ってくれてる。

 

続きます。

 

 

 

増田さんと私の入院生活

【増田家の闇は深い】

 

ヒビ「私従兄弟もはとこも兄弟も姉妹も

いないからケンカしたことないんすよね

増田さん兄弟います?」

 

増田「弟と会ったことない姉がいます」

 

ヒビ「え"、どうゆうことだってばよ」

 

増田「父親が浮気して出来た子供らしいんですけどそれを実の弟に言った時の方がつらかった」

 

増田「「それなんてエロゲー?」って…」

 

それ以来兄弟の話はしないことになった

 

 

 

 

【かまちょなの?】

 

微弱電磁波の携帯を私の肩に押し当てて

増田「スタンガン!!」ビビビ

とやってるくることが多かった。

 

つんつんと私の背中をつついたり

ヒビ「(これはツンなのか、デレなのか…)」

 

ツン(物理)である…。

 

ヒビ「ハッwww、増田さんって小学生の頃好きな女の子のこといじめてたでしょ。だからモテなかったのね…。」

 

増田「違うわッッッ!!!!(ブチ切れ)」

 

間に受けたな

 

 

 

 

 

【初恋】

 

増田「初恋の子はしおりちゃんって言うんだけどその子がFacebookで、結婚しました。妊娠しました。子供産みました。って投稿してるの見てすぐさまアカウント消したよね泣」

 

ヒビ「…卍だね!」

 

_人人人人人人_
> 卍だね! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄

 

 

 

 

 

【先生の私服】

増田「好きな映画の主人公がミリタリージャケット着てるからそれで俺も着てる(?)」

 

ヒビ「(女子ウケしなそ〜)」

 

増田「革ジャンとかスタジャンとか

カッコイイの着てる(?)」

 

ヒビ(カッコいいのかそれは〜)」

 

先生がモテないのはどう考えても服が悪い!

 

【タイプの女の子】

 

増田「タイプの女の子〜」

そう言って増田さんはメガネでポニーテールで幸薄そうな子を描いた。

 

増田「お昼休みとか本読んでそうな子が好き」

 

ヒビ「は!!!!????!!??!?」

 

ヒビ「そんな女の子がミリタリージャケットや革ジャンスタジャン着てるような奴と付き合うと思うか!!??」

 

増田「思いませんッッッ!!」

 

増田さんは何も悪くない…

悪いのはそれをダサいという女だ!(私)

 

 

 

【バナナ改】

増田「昔体育館倉庫裏にバナナ見たいのがなってていくら揺らしても取れないから「バナナ改」って名付けたんだよ。」

 

ヒビ「名前がクソダサ」

 

増田「なんかこうゆう物干し竿を取る時に使うネギみたいな形の棒があったから、透くんと肩車でバナナ改と戦ったんだ。」

 

ヒビ「透くんェ…」

 

増田「そして取れたのがプツプツした数の子みたいな物体だったんだよ!」

 

ヒビ「それ塩につけて塩数の子にしよう!」

 

増田「そうして俺の青春は終わったな」

 

ヒビ「えっ…えぇ!!??」

 

…え!?

 

 

 

【不審者電話番号聞き事件】

 

増田「すげぇタイプな子がスーパーにて

俺とっさに電話番号聞いちゃったんだよ」

 

ヒビ「え!不審者やん!」

 

増田「そしたら「今お付き合いしてる人いるんで!」って言ってて…その時俺足の入院の後だから足引きずっててwwwwww俺不審者でwww」

 

ヒビ「超こえぇぇ!!!www」

 

ヒビ「(でもその人この人が医者って知らなかったんだなぁ…出会い方が悪かったな)」

 

もったいないなぁwww

 

 

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増田さんと私の日常会話をほんの少しだけまとめてみました!!!!!!!!

このブログのページは日に日に更新して行こうかな〜!!思い出して言ったら書くって感じ!

だから楽しみにしててください!

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3月のカルテ番外編

退院して次の日

 

「ふぃ〜〜〜〜!久々の学校だ〜!」

 

学校は今日で終わりで冬休みに入るらしい。

 

みんなからは「久しぶり」など

声をかけてもらった。

 

中には知らない転校生もいたりして

その転校生が女の子にめっちゃ手を出す

ヤリチン転校生だったことはその後知る…。

 

 

うちの学校は3時限目しかないし

頑張って行ったけど楽しかった。

 

だって久しぶりに友達に会えたのが

こんなに嬉しいなんて思わなかった。

 

久しぶりだったから友達の輪には

入れたり入れなかったりだったけど

 

外の世界っていいなぁって思った。

 

カバンを開けた瞬間

増田さんからもらった

手紙とバースデーカードを見つけた。

 

「なにそれ〜」と友達が聞いてきた。

 

「ヒビの大切なものだよ」

 

なーんてはぐらかしたが後から恥ずかしくなった。

 

もう増田さんとは会えない。

 

彼は医者で私は患者。

 

それっきりの関係なのだ。

 

 

外来の日、私は母親とベンチで待っていた。

 

顔をしたに向けて目を閉じていた。

朝9時半の外来は眠たい。きつい。

 

 

「ヒビさん。」

 

その時頭を一気にあげた。

 

 

 

「増田…さん…?」

 

 

「今日君の外来にお邪魔するね。」

 

 

嬉しかった。

また会えるなんて。

もう二度と会えないって思ってたから。

 

 

外来中

「おはよう。ヒビさん」

 

「おはようございます。」

 

「この一週間どうだったかな?」

 

「学校に行きました。

友達がみんな久しぶりって言ってくれました」

 

「よかったね。」

 

主治医の山本先生と増田さんは

安心したようにニコッて笑った。

 

そこからは

ODをしたい気持ちはないか

友達関係でなにか困ってないか

薬のことでなんか困ってないか

そして死にたいって気持ちがないか

って話をした。

 

 

 

「あ、あの…ダメならいいんですけど…。」

 

「ん?」

 

 

「この3人で写真が撮りたいです…」

 

山本先生と増田さんは目を合わせる。

 

「いや!?ダメならいいんです!」

 

そしたら山本先生は

 

「ダメじゃないよ。

増田先生がいいなら3人で撮りましょう」

 

おねがいいいいい!!

増田さんんんんんん!!!

 

「いいですよ!撮りましょう。」

 

そうしてsnowでなにもフィルターかけないで撮った写真の私はブッサイクに写った。

 

その時の写真載せたらなんかあかん気がするから載せない!!!!!!wwwwwwwww

 

でも本当に撮ったんです!!www

 

その時の写真はすごく大事にしてます。

iPhoneのカメラロールのお気に入りにもしてます。

 

大事で大切な1枚です。

 

「じゃあね、ヒビさん」

そういった時増田さんの手にはサンドイッチがあった。くれるのかな?(違う)

 

「本当食いしん坊ですね。

本当に1.2ヶ月ありがとうございました。

これからも生きようと思います。

本当にありがとうございました。」

 

そうして増田さんはサンドイッチを持って

精神科病棟に向かっていった。

 

 

 

 

 

「ありがとう。本当、増田さん」

 

 

 

 

 

 

あれから4.5ヶ月たった7.8月

 

私はブログを書いてます。

 

あの時起きた苦しさ辛さそして

生きる希望を持てたあの瞬間を

こうして文にして残しています。

 

いろんな人に見てもらって私嬉しいです。

前を向いて私は生きてる感じがします。

 

 

漫画家になってサインを渡す私の夢は

叶うのかわからないけど、

今一生懸命それに向かって走っています。

 

 

 

 

3月のカルテ番外編おわり。

3月のカルテ7

 

生きなきゃできないことって

たくさんあるの気づいてる?

 

ハッと目が覚めた。

今何時だろう。

 

時計がないなぁ…。

 

かと言って施錠されてるから

時計見に行けないしなぁ…

 

トイレとかも開けてもらわなきゃ

ダメだしなぁ。

 

正直不便してる。

 

飲み物冷やせないし←

(施錠されてるから冷蔵庫使えないのである)

 

 

 

「ってことがあってね。

施錠慣れてきたけどちょっと大変ですわ」

 

ちょっと増田さんに愚痴をこぼした。

 

「よし、」

 

増田さんは自分の時計を

私のベットのしたに入れてきた。

 

「えwwwなになに?www」

 

「おれはここで時計をなくして

仲里ヒビはそれを悪用する」

 

「へ?wwwwww」

 

そう言って増田さんはにっこり笑って

時計だけを置いて去っていった。

 

確実増田さんモテるだろうなって思った。

 

普通こんなことできないなぁって思いながら

時計をかちかち触っていた。

 

「あ、これ光るんだ。

夜でもいけるやつやん。有能」

 

私の枕の下は増田さんの手紙と時計があった。

 

まぁ、あくまで医者と患者だからなぁ。

 

そうゆう感情は抑えていた。

 

「そういや、私誕生日施錠されて終わるんじゃね?」

 

誕生日3月15日の私はこの時

もうすぐ誕生日だということに気づいた。

 

誕生日なぁ…

母さん次来るの15日…かぁ…

 

はぁ…なんて言うか…

施錠されてる誕生日って嫌だなぁ…

 

しかもちょっと母さんと気まづい…

 

 

「帰れよ」

 

 

あんなこと言っちゃったもんなぁ…

 

あーあ。

まぁ考えてもしょうがないなぁ…。

 

施錠されて月日が流れて

15日がきました。

 

「増田さんってベイマックスみたいだよね」

 

DVDプレイヤーがついたので

ベイマックスを見ていた時のことである。

 

「いや、俺こんなデブじゃねぇし!?

拳合わせた時にパララララしないし!?」

 

とんとんっ

 

看護師さんが入ってきた。

 

「仲里さん。お母さん見えられたけど

面談するらしいからもうちょっと

お部屋でまっててね」

 

「はーい」

 

面談かぁ……

何話すんだろう…

 

こいつ危ないからもっと入院させますとか

言われてるのかなぁ……嫌だなぁ……

 

あれから数十分が経った。

 

「ヒビちゃん、面談よ」

 

面談室に連れていかれた。

 

「やぁ、ヒビさん。

最近調子はどうかな?」

 

横に母さんがいて前に主治医がいる形だ。

 

「最近は、いろいろ考えを変えるようになって

生きたいと思えるようになってきました。」

 

「そうかそうか。よかった。

生きててしたいこととかあるかな?」

 

「あの…友達に会いたいです…

誕生日にはケーキでみんなで祝おうって

言ってくれたの思い出したんです…。」

 

まぁ、正直これは出るための口実(クズい!)

 

「あと、漫画描いて有名になりたいっていう

夢ができました。生きる希望です。」

 

 

「…ヒビ、」

 

「そうかそうか。お母さんの意見として何かありますか?」

 

「うちの子がこんなふうに生きたいって思ってくれるなんて嬉しくて、だから今日連れて帰ります。」

 

えっ…

 

 

「わかりました。じゃあ早速手続きしましょう」

 

 

入院ってこんな簡単に終わるの?((

 

「ヒビさんは荷物まとめておいで。」

 

「あ、はい!」

 

退院できるんだ…!

嬉しい…嬉しい…!!!

 

荷物をまとめて忘れ物がないか

ベットの枕をどかした時のこと。

 

時計と手紙があった。

 

「あっ…」

 

「増田さん…」

 

 

とんっとととんとんっとんとんっ♪

 

このノックの仕方は…

 

「やぁ、退院するんだってね。驚いたなぁ」

 

「増田さん…時計ありがとうございました…」

 

「おっ!こんなところにあったのかー!

なんだよ〜探したぞ〜!!(棒読み)」

 

「まっ…増田さん…」

 

私はこの入院生活の唯一の楽しみの増田さん

の前で崩れ落ちる感じで泣いた。

 

「もう、心残りは増田さんだけだよぉぉ泣泣」

 

「えぇ!?なんだそりゃ!」

 

「そう言えば誕生日おめでとう!」

 

そういって増田さんはバースデーカードを私に渡した。ピンクの猫の書いてある手作りのバースデーカード。

 

増田さんの体に寄りかかって泣いた。

 

とんとんっ

 

「用意できたかな?」

 

「もう、増田さんだけが心残りで…」

 

「あははは!増田先生すごくお気に入りだったもんね!www」

 

「あ、増田さんこの絵あげる。」

 

この絵はポプテピピックの2人と増田さんと私を書いた絵を渡した。

 

出会った理由の作品である。

 

増田さんは少し寂しそうにへにゃって笑った。

 

 

 

1ヶ月分のクソ重い荷物3つを持って

私は閉鎖病棟の門を通った。

 

「あ、増田さん!!」

 

ここで私からグータッチ

 

そしたら増田さんもしてくれた。

 

そこからのパララララ

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周りの人達はみんな笑ってくれた。

 

 

 

本当ありがとうございました。

主治医の山本先生。木谷先生。

看護師さんのみんな。

 

そして研修医の増田さん。

自動ドアが閉まるまで手を振ってくれた増田さんは最後笑ってくれてた。

 

 

 

私は笑えたかな?

 

 

 

 

3月のカルテ終わり。

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終わってしまいました!!

3月のカルテ!!

これはノンフィクションのお話なんですが

増田さん本当にいい人なんですよ〜!

今までご愛読ありがとうございました!!

今も山本先生という主治医さまが担当して下さってるんですがこのブログを見てくれるということですごく恐縮してます(?)

3月のカルテ番外編とか

増田さんと入院生活(ギャグ)とかも考えているので

よかったらまたお会いしましょう!

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本当にありがとうございました!