3月のカルテ1

2月7日。

私はOD(オーバードーズ)で自殺未遂をした。

 

目が覚めた時は病院の天井。

アニメとかでよくあるやつや…っと

ちょっとテンションが上がった。

(その時点で元気である)

 

「あ、ヒビさん?目が覚めた?」

 

ここの病院の看護師さんだろうか。

 

鼻に管が入っていてうまく喋れない。

喉になんか入ってる感覚がある。

気持ちが悪かった。

 

「そういえば私もヒビさんと一緒で母子家庭なの。お母さん、心配してると思うよ。」

 

あ、母さん。

私は母さんを置いていこうとしてたのか。

そう思うと涙が出てきた。

 

看護師さんはティッシュで涙を拭いてくれた。

 

「つらかったんだね。」

 

その言葉で記憶が飛んでるから

多分薬が残っててまた寝たんだと思う。

 

2月8日。

朝はうるさかった。

ここは救急病棟らしい。

 

「仲里さん。」

 

この人は私が前に精神科で

入院した時の入院主治医。

木谷先生だ。

 

「今日から精神科病棟に移るんだ。

1週間から2週間そっちで入院してもらおうと思うんだ。今の君は精神が安定してないから」

 

精神が安定してるとかしてないとか

正直その時の私にはわからなかった。

 

ベットごと移動されたところは精神科病棟。

 

そこで1日監視カメラ付きの部屋で

腰に安全ベルトつけて監視されていた。

Q.これなんてプレイ?A.放置プレイ

 

とりあえず当時の頭の中には

家に帰ったら次はどう死のうしかなかった。

 

とりあえず今のこの状況が辛すぎる。

 

喉が渇いて死にそうだった。

 

胃洗浄をしたからなんたらかんたらで

黒いうんちが出なきゃ飲むのも

食べるのも禁止らしい。

 

私はナースコールを押してある決断をした。

 

「うんち行かせてください」((キリッ

 

トイレに10分ぐらい閉じこもり死ぬほど踏ん張った。踏ん張りすぎて鼻に入ってる管が痛かった。便意のない状態で踏ん張った結果。

 

真っ黒のうんちが出た。(汚くてごめんなさい)

そんな綺麗なバナナうんちではなかったが

コロコロとしたうさぎみたなやつ…(?)

正直こんなの出たに入るのかってレベル。

 

看護師さんにドヤ顔でうんちを見せる。

 

私は心臓がバクバクで死にそうだった。

これが認められなかったら

私はお茶も飲めない。

脱水で…死ぬッッッ!!(大げさ)

 

「はいおっけ〜」

ジャァ〜(流した音)

 

私はちょっと悲しい気持ちになった。

頑張って出したうんち。

そんな簡単に流さないでくれ…。(え)

 

うんちに感情移入していたのだ。

 

「あ、喉乾いたでしょ?

病院食のお茶余ってるから飲む?」

 

私はこのために頑張ってうんちを出した…。

それなのに…それなのに…!

 

「お茶大丈夫です(真顔)」

 

何を言ってんだ私はァァァ!!!!!!

 

「あ、そう?じゃあ置いておくだけ置いておくから飲みたかったら遠慮なく飲んでね」

 

さすが看護師さん!!

私ならできない気配りッッッ!!

そこにシビれる憧れるゥ!!!

 

貰った瞬間。看護師さんが行った瞬間。

コップ一杯のお茶が0.5秒で無くなった。

 

感動だった。

ここは砂漠地帯のオアシスとまで思った。

 

そのまま私は精神科の硬いベットで眠った。

 

2月9日やっと部屋から出れるようになった。

 

精神科の病棟というものは

テレビが一つしかなかった。

 

しかもそこにあるのは

デイルームと言われる場所。

 

そこで私は入院時にもらう冊子の

空白をびっしりと看護師さんに

借りたえんぴつで絵をひたすら描いていた。

 

そこで知り合ったようちゃんという患者さん。

髪色が青色だった。綺麗だった。

 

彼女は食事だけ出されてそれ以外は隔離、施錠をされていた。正直可哀想で仕方がなかった。

 

ようちゃんは食事時に教えてくれた。

「私は刃物持ち込んで施錠されてるんだ」

 

(本当はこうゆうこと言っちゃダメらしい)

 

私は驚いた

ここの病院で入院したのは3回目とか4回目とかだけど私はここに刃物を持ち込むって考えをしたことすらなかった…。

 

リストカットってそんなにしたいものなのか。

私の中でそれが議題としてされていた。

答えはしたいものだった。

 

私の腕にも数十本の傷があった。

 

辛いことがあったらすぐ腕を切っていた。

 

そんなんじゃ死ねない。

 

だから薬を貯めて一気に飲んだ。

 

なんとなく私がODをした時の

記憶が蘇ってきた。

 

その時の食事はめっちゃ残した。

 

 

「絵上手なのね!おばさんのことも描いて」

 

なんだこのババア

斎藤さんというらしい。

 

「私の学生先生(?)がね?

クッキングパパにそっくりなの!」

 

どうでもいい(学生先生にはツッコみたかった)

 

「あ、そうなんですねww

その学生先生(?)はなんて名前なんですか?」

 

「あ"〜〜なんだったしら。

たしか…増田…?」

 

「へぇ…じゃあ増田さん、クッキングパパなのはもしれないですね。(適当)」

 

入院患者さんたちとも結構慣れてきた。

その代わりと言っちゃなんだけど、

1.2週間しても私の退院は決まらなかった。

 

 

なんだかんだ1人で絵を描いてる時間が多かった。ポプテピピックのピピ美ちゃんを描いている時のこと。事件は起こった。(事件ではない)

 

「ピピ美ちゃん…?」

 

背後から謎の男の声が聞こえた…!

これは…誰だ…!!

すぐさま後ろを向くと立っていたのは

真っ黒のスクラブを着たお医者さまが…!

(今真っ黒って打ったらうんちって出て笑った)

 

「(え?新しい担当?え?誰?ポプテピ知ってるの?え?お医者さんでオタク?)」

 

誰なのぉぉぉぉぉおお!!!!

 

次の日

クッキングパパがね!また面白いのよ!」

 

「あ、そうなんすねww」

 

「あっ!クッキングp((ry

学生先生〜〜〜!!!!!!!」

 

このババア!!!!!

クッキングパパ言いやがった!!!

 

「だから!私は学生ではなく研修医!」

 

「「あ」」

 

そこに立っていたのは真っ黒のスクラブを着たお医者さま…!!!!!!!!

 

増田さんってあなただったのね!!!!!

 

これが増田さんとの出会い。

 

続きます。

 

<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=2ZLMOB+1YULRM+42AE+5YJRM" target="_blank" rel="nofollow">日本最大級のチャットプロダクションだから安心安全高収入【ニューステージグループ】</a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www15.a8.net/0.gif?a8mat=2ZLMOB+1YULRM+42AE+5YJRM" alt="">